テック企業がNYに初のAIトレーニングハブを設立
2025-07-09 10:55
OpenAI、マイクロソフト、Anthropicの人工知能の大手3社は、米国の教育者が教室でAIの影響力が高まるのをうまく乗り切るために必要なツールとトレーニングを身につけることを目的とした、米国初の2,300万ドルのAI教育イニシアチブを立ち上げた。火曜日に発表されたこの投資は、National Academy for AI Instruction (NAAI)の設立に資金を提供するもので、今後5年間で40万人の幼稚園から高校までの教師を訓練することを目的としたプログラムである。このプログラムでは、教育者がAIを効果的に教育実践に取り入れることができるよう、無料の対面式ワークショップ、体験型セミナー、バーチャル学習モジュールを提供する。研修では、授業計画、採点、コミュニケーション、教室管理などのタスクにAIを活用すること、つまり教師の役割を代替するのではなく、強化することを取り上げる。このプログラムは、米国最大の教職員組合のひとつである米国教職員連盟(AFT)と共同で開始され、教育セクター内からの強力な支援を示している。マイクロソフトはこのプロジェクトのリードインベスターであり、ハイテク大手が教育分野に力を入れつつあることを示している。このイニシアチブは、AIを支援ツールとして使用するための知識、スキル、自信を教師に与え、事務作業を効率化し、創造性を高め、生徒と直接関わる時間を増やすことを目的としている。テック企業はNYCに初のAIトレーニング・ハブを設立 最初の定置型トレーニング拠点はNYのマンハッタンで、夏の終わりか秋の初めに開校する予定だ。同校は最終的に、国内各地に物理的な拠点を増やす予定だ。このアカデミーでは、対面指導のほかに、地方や十分な教育を受けていない地域の教師でもリソースを活用できるよう、遠隔学習セッションも実施される。トレーニング・プログラムでは、テクノロジーを紹介し、実際の授業でどのように応用できるかを説明する。例えば、個別指導へのAIの利用、授業計画の自動化、生徒に合わせた課題の作成、クラスの大半とは異なる学び方をする生徒への支援などが含まれる。セッションはまた、AIの倫理、偏見、データプライバシー、生徒の安全性についても議論する。「学校におけるAIに関して言えば、生徒や教師の利益のために教育を破壊するために使われるのか、それとも彼らの犠牲の上に使われるのかが問題だ」と、OpenAIのチーフ・グローバル・アフェアーズ・オフィサーであるクリス・レーンは声明で述べた。「我々は、この技術が教師たちのために使われることを望んでいる。教師たちが学び、考え、創造することを助けることによって。テック企業はAI教育の推進を加速させる この新しいアカデミーは、教育におけるAIの需要がアメリカ全土で高まり続けている中で登場した。ドナルド・トランプ大統領は4月、AI教育に関するホワイトハウス・タスクフォースを設置する大統領令に署名し、幼稚園から高校までの教育におけるAIリテラシーを奨励するための官民連携を呼びかけた。その大統領令の最大の果実のひとつとして、AI教育が浮上している。テック企業は教育現場での存在感を積極的に高めている。OpenAIはカリフォルニア州立大学システムとも協力し、50万人以上の学生や教職員にAIツールを提供している。AIアシスタント「Claude」を開発したAnthropic社は、正式な製品デビューから約2ヵ月後の水曜日に、高等教育ユーザー向けにカスタマイズしたチャットボット「Claude for Education」をリリースした。競争力のあるGoogle for Educationプログラムを通じて、グーグルは現在も公立学校や大学と契約を結び、行政や学習のためのAI搭載ツールを提供している。このような動きが起きているのは、AIリテラシーがデジタルリテラシーと同様に、特に次世代の学生や労働者にとって重要であるという認識が広まりつつあるためだ。しかし、物事の変化の速さは、公平性、アクセス、悪用に対する懸念もかき立てている。その懸念に対処するため、アカデミーの開発者は、あらゆる面で教師とともにプログラムを作成していると述べている。学校におけるAIの責任ある包括的な利用は、テクノロジーが学習にネガティブな影響を与えるのではなく、ポジティブな影響を与えることを確実にするために、目のくらむような目標となるだろう。KEY Difference Wireは、暗号ブランドの躍進を支援し、ヘッドラインを素早く支配する。